Piranha 設定ツール用のパスワードを設定した後で、/etc/rc.d/init.d/piranha-guiに格納されているpiranha-guiサービスを起動または再起動します。これを行うには、rootユーザーで次のコマンドを入力します。
/sbin/service piranha-gui start |
または、
/sbin/service piranha-gui restart |
このコマンドを実行すると、シンボリックリンク/usr/sbin/piranha_gui -> /usr/sbin/httpdが呼び出され、Apache HTTP サーバー のプライベートセッションが開始されます。 セキュリティ上の理由から、piranha-guiバージョンのhttpdは、個別のプロセスのpiranhaユーザーで実行されます。piranha-guiがhttpdサービスを利用しているという事実は、次のことを意味しています。
Apache HTTP サーバー がシステムにインストールされていなければなりません。
serviceコマンドを使ってApache HTTP サーバーを停止または再起動すると、piranha-guiサービスが停止されます。
![]() | 警告 | |
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/sbin/service httpd stopコマンドまたは/sbin/service httpd restartコマンドをLVSルータ上で実行した場合、次のコマンドを実行して、piranha-guiサービスを起動する必要があります。
|
LVSクラスタの設定を開始するのに必要なのは、piranha-guiサービスだけです。 ただし、遠隔操作でクラスタを設定する場合は、sshdサービスも必要です。 Piranha 設定ツールを使った設定が完了するまで、pulseサービスを起動する必要はありません。pulseサービスの起動に関する詳細は、 項12.8を参照してください。
Piranha 設定ツールは、デフォルトではポート3636で稼働します。このポート番号を変更するには、piranha-gui Web サーバー設定ファイル/etc/sysconfig/ha/conf/httpd.confのSection 2の行Listen 3636 を変更します。
Piranha 設定ツールを使用するには、最小構成でもテキスト専用のWebブラウザが必要です。プライマリLVSルータ上でWebブラウザを起動する場合、アドレスhttp://localhost:3636を指定します。Piranha 設定ツールは、アドレスのlocalhost部分をプライマリLVSルータのホスト名またはIPアドレスに置き換えることにより、Webブラウザでどこからでも利用することができます。
ブラウザがPiranha 設定ツールに接続すると、クラスタ設定サービスを利用するにはログインしなければなりません。Usernameフィールドにpiranhaと入力し、piranha-passwdで設定したパスワードをPasswordフィールドに入力します。
これで、Piranha 設定ツールが起動します。ネットワーク上でこのツールを利用できる人を制限したい場合があります。次のセクションでは、利用者を制限する方法について説明します。