付録 C. ソフトウェアに関する補足情報

ここでは、クラスタソフトウェア設定の管理に役立つ情報について説明します。

C.1. クラスタの通信メカニズム

クラスタは、いくつかのクラスタ間通信メカニズムを使用して、障害発生時のデータ整合性とクラスタの正常な動作を保証します。クラスタはこれらのメカニズムを使用して以下のことを行います。

ここでは、クラスタの通信メカニズムについて説明します。

メンバは、もう一方のメンバからのタイムスタンプが最新ではないと判断すると、 ハートビートのステータスをチェックします。メンバへのハートビートが動作している場合、 クラスタソフトウェアはこの時点で何も行いません。 ある一定時間が経過してもメンバがタイムスタンプを更新せず、 ハートビートpingに応答しない場合、そのメンバはダウンしているとみなされます。

クラスタは、他のすべての通信メカニズムがダウンしても、1つのクラスタシステムが共有パーティションに書き込みを行える限り動作可能のままになります。

2メンバ構成のなかには、共有パーティションがバックアップとしてしか使用されないものがあるので 注意してください。ネットワークメンバ構成アルゴリズムは、 アクティブなクラスタメンバとアクティブではないメンバを判断するための主要な要素になります。 この構成で自身のタイムスタンプを更新していないメンバは、 メンバがダウンしていることをclumembdがレポートしない限り フェイルオーバーにはなりません。