2.3. クラスタ設定ツール

Red Hat クラスタ マネージャ は以下のRPMパッケージから構成されます。

クラスタ設定ツールには、 以下のいずれかの方法でアクセスします。

アプリケーションがはじめて起動すると、クラスタ設定ツール が表示されます。クラスタ設定を完了すると、デフォルトでコマンドが クラスタステータスツールを起動します。 クラスタステータスツールから クラスタ設定ツールにアクセスするには、 クラスタ => 設定と選択します。

図 2-4. クラスタ設定ツール

次のようなタブセクションはクラスタ設定ツールの中にあります。

クラスタ設定ツールはクラスタのサービスとデーモン、 クラスタメンバ、/etc/cluster.xml設定ファイル内の クラスタサービスに関する情報を保存します。 クラスタ設定ファイルは、クラスタ設定ツールが はじめて起動したときに作成されます。

クラスタ設定ツールの実行中は、 いつでも設定を保存できます(ファイル => 保存)。 ファイル => 終了と選択すると、 設定に保存していない変更がある場合には変更を保存するよう要求されます。

注意注記
 

クラスタ設定ツールを使ってはじめてクラスタ構成を保存して そのアプリケーションを終了すると、次回からは(メインメニュー => システム設定 => サーバ設定 => クラスタの順で選択するか、 シェルプロンプトからredhat-config-clusterを実行) クラスタステータスツールがデフォルトで表示されます。 クラスタステータスツールはクラスタサービス、クラスタメンバ、 アプリケーションサービスの状態を表示し、サービスの作動に関連する統計を表示します。 さらにクラスタシステムを設定する必要がある場合は、 クラスタステータスツールメニューから クラスタ => 設定の順で進みます。

クラスタ設定ツールは、 クラスタメンバ、サービス、クラスタデーモンを設定するために使用します。 クラスタステータスツールは、 特定メンバ上でクラスタメンバとサービスを監視、起動、停止、するために使用します。 また、アプリケーションサービスを別のメンバへ移動するのにも使用します。

クラスタ設定ツールHA階層ツリー構造でクラスタ設定の コンポーネント間の関連を表示します。コンポーネント名の左にある三角アイコンは、 コンポーネントに子があることを示します。コンポーネント配下のツリー部分を展開したり、 閉じたりするには、三角アイコンをクリックします。

図 2-5. クラスタ設定ツール

コンポーネントのプロパティを表示するには、そのコンポーネントを選択して プロパティをクリックします。 ショートカットは、コンポーネント名のダブルクリックでプロパティを表示できます。

クラスタデーモンのプロパティを表示、変更するには、 クラスタ => デーモンプロパティと進みます。