4. 表記方法

本ガイドを読むと、特定の単語が、異なるフォント、書体、サイズ、太さで表記されていることにお気づきになるはずです。この強調表示は規則にしたがって行われています。 異なる単語であっても、同じスタイルで表記されている場合は、特定のカテゴリに含まれることを示しています。この様に表記されている単語のタイプには次のような物があります。

command

Linux コマンド(場合によっては、その他のオペレーティングシステムコマンド) はこの様に表記します。この様に表記されている場合、その文字列をコマンドラインで入力し、[Enter]キーを押せば、そのコマンドを実行することができます。コマンドの中には、ファイル名などの異なる表記部分が含まれることもあります。この場合は、その部分もコマンドの一部であり、全体として1つのコマンドを構成します。例えば、

cat testfileコマンドは、現在の作業ディレクトリにあるtestfileという名前のファイルの内容を表示するのに使用します。

ファイル名

ファイル名、ディレクトリ名、パス、RPMパッケージ名は、この様に表記します。 このスタイルは、その名前の特定のファイルやディレクトリがシステム上に存在することを示しています。 例えば、

ホームディレクトリの.bashrcファイルには、そのユーザー用のbashシェル定義とエイリアスが保存されています。

/etc/fstabファイルには、 異なるシステムデバイス及びファイルシステムの情報が保存されています。

Webサーバーのログファイル解析プログラムを使用するためにはwebalizer RPMをインストールしてください。

application

この表記はプログラムがエンドユーザーアプリケーションである(システムソフトウェアではない) ことを示します。例えば:

Mozillaを使用してWebを閲覧します。

[key]

キーボード上のキーは以下のように表記します。例えば:

[Tab]キーによる補完機能を使用するには、1文字入力してから[Tab]キーを押します。ターミナルがディレクトリ内のその文字で始まるファイルのリストを表示します。

[key]-[combination]

キーの組み合わせは、次のように表記されます。例えば:

[Ctrl]-[Alt]-[Backspace] キーの組合せで、グラフィカル操作を終了、グラフィカル ログイン画面かコンソールに戻ります。

GUI インターフェイス上にあるテキスト

GUIのインターフェース画面やウィンドウ上に使われる見出しや文字列は、次の様に表記します。 この様に表記されている場合、それは特定のGUI画面か、そこにある特定の項目を指す為に使われています(チェックボックスやフィールドに付けられた文字列など)。例えば、

スクリーンセーバーを停止するときにパスワードを要求するようにしたいときはパスワードを要求チェックボックスを選択します。

GUI画面、又はウィンドウ上のメニュー上部

この表記がある時は、それがプルダウンメニューの最上位の項目だということを表します。GUI画面上にあるその文字列をクリックすると、そのメニューの残りが表示されます。例えば、

GNOMEターミナル上のファイルには、同じウィンドウ内に複数の シェルプロンプトを開くことができる新規タブオプションが あります。

GUIメニューを連続して操作する必要があるときは、次の例のように表記します。

(パネル上の)メインメニューボタン=> プログラム => Emacsと進んで Emacsテキストエディタを 開始します。

GUI画面、又はウィンドウ上のボタン

この表記は、GUI画面上のクリックできるボタン上にテキストがあることを示します。例えば、

戻る ボタンを押して、最後に表示した ウェブページに戻ります。

computer output

この表記のテキストは、エラーメッセージやコマンドに対する返答など、 シェルプロンプトに表示されるテキストを示します。例えば、

lsコマンドは1つのディレクトリの内容を表示します。例えば、

Desktop                about.html       logs          paulwesterberg.png
Mail                   backupfiles      mail          reports

コマンドの実行結果として表示される出力(この場合は、ディレクトリの内容)は、上記の様に表示されます。

prompt

コンピュータが入力待ちであることを示すプロンプトは、この表記で示されます。例えば、

$

#

[stephen@maturin stephen]$

leopard login:

user input

コマンドラインかGUI画面上のテキストボックスにユーザーが入力しなければならないテキストはこのように表記します。次の例では、textがこの表記で示されています:

システムをテキストベースのインストールプログラムで起動するには、boot: プロンプトで、textと入力する必要があります。

置き換え文字列

ユーザーが定めるデータで置き換えられるべき例に使用されているテキストは このように表記します。 次の例では、<version-number>はこの表記で示されています。

カーネルソース用のディレクトリは/usr/src/<version-number>/です。 <version-number>は、 このシステムにインストールしているカーネルのバージョンになります。

また、特定の情報について、ユーザーの注意を引くために幾つかの注意書きがあります。 システムに対する重要度に応じて、それぞれの項目は、注記、ヒント、重要、注意、警告の マークが付いています。

注意注記
 

Linuxは、大文字/小文字を区別します。つまりROSEとrOsEは異なります。

ティップヒント
 

/usr/share/doc/ディレクトリには、 システムにインストールされている パッケージの為の追加のドキュメントが含まれています。

誓要項目重要
 

DHCP設定ファイルを変更する場合は、その変更はDHCPデーモンを再起動するまで、有効になりません。

注意注意
 

日常の操作はrootで実行しないで下さい。 —システム管理の作業に、rootアカウントで 操作をする必要があるとき以外は、通常のユーザーアカウントを使用して下さい。

警告警告
 

必要な Red Hat Enterprise Linux パーティションだけを削除するようくれぐれも注意してください。 他のパーティションを削除するとデータの損失、システム環境の破損を招く恐れがあります。