クラスタにサービスを追加するには、次の手順に従います。
サービスタブを選択して、新規をクリックします。 図2-18で示すように、 サービスダイアログが表示されます。
サービスには、クラスタで実行する可能性のある他のサービスと比べて機能的に区別しやすく、 わかりやすいサービス名を付けます。
このサービスが実行できるメンバを制限する場合は、 フェイルオーバーのドメイン一覧からフェイルオーバーのドメインを選択します。 (フェールオーバーのドメインの設定方法については、項2.9 を参照してください。)
間隔のチェックフィールドで秒数を調整します。 クラスタのインフラストラクチャがサービスの状態をチェックする間隔(秒数)を設定します。 このフィールドは、サービススクリプトがサービスの状態をチェックするよう書かれている 場合にのみ適用できます。
サービスの開始、停止、状態チェックを行なうための設定を含む ユーザースクリプトを指定します。
フローティングIPアドレス (フェイルオーバー時に障害が発生したメンバから実行中のメンバへ透過的に転送可能なアドレス)と デバイス(サービスの子プロセスとして設定されている)などのサービスプロパティを指定します。 説明については、項2.10.1及び 項2.10.2を参照してください。
完了したらOKをクリックします。
ファイル => 保存と選択して、 クラスタ設定への変更を保存します。
ここでは、サービスの設定について詳しく説明します。
サービスIPアドレスを指定するには、次の手順に従います。
クラスタ設定ツールのサービスタブで、 設定するサービスを選択して、子プロセスの追加をクリックします。
サービスIPアドレスの追加を選択して、 OKをクリックします。
IPアドレス(DNSで解決できなければならないが、実行中のサービスのIPアドレスにはなれない) を指定します。
オプションでネットマスクとブロードキャストIPアドレスをしています。
ファイル => 保存を選び、 /etc/cluster.xml設定ファイルへの変更を保存します。
サービス用のデバイスを指定するには、次の手順に従います。
クラスタ設定ツールのサービスタブで、 設定するサービスを選択して、子プロセスの追加をクリックします。
デバイスの追加を選択してOKをクリックします。
デバイススペシャルファイル (例、/dev/hda7) とマウントポイント(例、/mnt/share)を指定します。 各デバイスは独自のデバイススペシャルファイルと独自のマウントポイントを クラスタ内に持っていなければなりません。
Samba エクスポートディレクトリにするつもりなら、 デバイス用のSamba 共有名を指定します。 ユーザーがファイル => 保存と選択したときに Samba 共有名が入力されていた場合、/etc/samba/smb.conf.sharenameファイルが作成され (sharenameにはSamba共有の名前が入る)、 クラスタがサービスを開始する際にSambaによって使用されます。 作成する各Samba共有に対して、それぞれ/etc/samba/smb.conf.sharenameが作成されます。他のメンバでクラスタサービスを初期化する前に、 これらのファイルをすべてそれらクラスタメンバにコピーします。 Samba共有の設定方法についての詳細は、項5.6を参照してください。
マウントポイントフィールドにデバイスをマウントするディレクトリを指定します。 このディレクトリは、サービスが開始されるときにRed Hat クラスタ マネージャによって自動的にマウントされるので、 /etc/fstabには記載しないでください。
FS タイプ一覧からファイルシステムタイプを選びます。
オプションでデバイス用のオプションを指定します。 オプションフィールドを空白のままにすると、 デフォルトのマウントオプション(rw、suid、 dev、exec、auto、 nouser、async)が使用されます。 マウントに使用できるオプションの全詳細は、 mountのman ページを参照してください。
強制的にアンマウントにチェックをつけて、 サービスを無効、または移動する前に(アプリケーションが、 無効または移動したサービスを実行している同じメンバ上で実行しているとき)、 マウントされている指定ファイルシステムを持つアプリケーションをすべて強制的にkillします。
完了したらOKをクリックします。
ファイル => 保存を選び、 /etc/cluster.xml設定ファイルへの変更を保存します。