C.4. 一般的な動作: ディスクベースのタイブレーカーがある2メンバクラスタ

他のメンバへのネットワーク接続の中断、共有メディアにはまだアクセス可能

一般的な原因: ネットワーク接続が中断されたため。

テストケース: メンバからネットワークケーブルをすべて切り離します。

予期される動作: ディスクの更新も停止しない限りフェイルオーバーしません。 ロックサーバーがネットワーク接続を必要とするために、 サービスはほとんどの場合、再配置することができません。

確認: clustatを実行して、 メンバ構成にしたがって非アクティブであっても、 サービスがまだメンバーで実行中と記されていることを確認します。 そのメンバがPANIC状態であることを 示しているメッセージがログされます。

共有メディアへのアクセスが中断

一般的な原因: 共有メディアの電力不足、 共有メディアにメンバを接続しているケーブルが切断されるため。

テストケース: メンバからSCSIかファイバーチャンネルを取り除きます。

予期される動作: ネットワークも中断されない限りフェイルオーバーしません。 共有ストレージへのアクセス中断に対処するために設定された動作が行なわれます (reboot/halt/stop/ignore)。デフォルトはrebootです。 続いて、この動作によりフェイルオーバーすることがあります。

メンバXでシステムがハング、またはクラッシュする

テストケース: cluquorumdデーモンと clumembdデーモンをkillします。

killall -STOP cluquorumd clumembd

予期される動作: ハングしているクラスタメンバが他のクラスタメンバによってフェンスされます。 サービスがフェイルオーバーします。設定されたwatchdogタイマーが起動されることがあります。

ネットワーク接続がないのにクラスタサービスが起動

一般的な原因: 不良スイッチ、1メンバまたは両方のメンバにネットワーク接続がないため。

テストケース: すべてのメンバでクラスタサービスを停止します。 1メンバからすべてのネットワークケーブルを切り離します。 両方のメンバでクラスタサービスを起動します。

確認: ロックはネットワーク接続を必要とするため、 起動しないサービスがあるかもしれません。 クラスタマネージャが正常に接続されたサブネットを必要とするため、 この場合、ベストエフォート型で処理されますが、 技術的には作動不能なクラスタです。