5.4. NFSエクスポートファイルの内容をインポートする

NFSの大量ロード機能により、デバイスの子プロセスとして 個別にエントリを作成することなく、/etc/exportsファイルから すべてのエントリをインポートすることができます。 これは、従来のNFSサーバーシステムからアベイラビリティ(可用性)の高いクラスタに 移項している管理者にとって便利なものとなるでしょう。 NFSの大量ロード機能を使うには、以下の手順に従います。

  1. クラスタ化されていないNFS エクスポートは全て停止します。(例えば、/ sbin/service nfs stop)。

  2. エクスポートが存在するファイルシステムをアンマウントします。(例えば、/bin/umount /mnt/nfs/、ここで /mnt/nfs は NFSのエクスポートされたパーティションが マウントされているディレクトリです。)

  3. クラスタ設定ツールを起動します。

  4. サービスタブで、/etc/exports ファイルで ロードするデバイスを選択します。

  5. ファイル => NFSの大量ロード の順で選択します。

  6. 選択したデバイスにロードするエクスポートファイルを選択し (デフォルトでは、NFSの大量ロードダイアログは /etc/exportsのロードを試行)、 OKをクリックします。

    NFSの大量ロードダイアログボックスで指定したファイルにある すべてのエントリは、NFSエクスポートディレクトリが手動で指定されるときと同じ検証に 従います。インポートされたファイル内で検証に失敗したエントリはメッセージボックスに 表示されます。検証に成功したエントリだけが選択したデバイスにロードされます。

  7. 大量ロードが正常に完了したら、クラスタNFSサービスに反映しないよう /etc/exportsファイルからすべてのエクスポートを 削除する必要があります。

  8. ファイル => 保存と選んで、 /etc/cluster.xml設定ファイルへの変更を保存します。