クラスタ化されたNFSサービスを設定する場合は、以下のことに注意する必要があります。
クラスタメンバーによってNFSエクスポートされたファイルシステムは、標準的な/etc/exportsファイルでは指定されません。その代わりに、クラスタサービスに関連付けられているNFSエクスポートがクラスタ設定ファイル(クラスタ設定ツールで設定した)に指定されます。
exportfs -rコマンドは、/etc/exportsファイルに明示的に指定されていないすべてのエクスポートを削除します。このコマンドを実行すると、サービスが再起動するまでクラスタ化されたNFSサービスが使用不能になります。このため、アベイラビリティ(可用性)の高いNFSサービスが設定されているクラスタ上では、exportfs -rコマンドを使用しないことをお勧めします。exportfs -rを間違って使用した場合は、NFSクラスタサービスを停止してから再起動する必要があります。
NFSファイルのロックは、フェイルオーバーやサービスの再配置後には維持されません。これは、Linux NFS実装がファイルロック情報をシステムファイルに格納するためです。NFSロックの状態を表しているこれらのシステムファイルは、クラスタ間で複製されません。フェイルオーバー後に再度ファイルをロックしてください。