2.7. メンバの追加と削除

クラスタにメンバを追加する手順は、そのクラスタがすでに稼動しているのか 新たに設定されたクラスタなのかによって若干異なります。

2.7.1. 新規クラスタにメンバを追加する

新規クラスタにメンバを追加するには、次の手順に従います。

図 2-13. 新規クラスタにメンバを追加する

  1. メンバのタブが選択されていることを確認してから、 新規をクリックしてください。 メンバ名が要求されます。

  2. クラスタサブネットにあるシステムの名前またはアドレスを入力します。 各メンバは、クラスタ設定ツールを実行しているシステムと 同じサブネット上にあり、DNSまたは各クラスタシステムの/etc/hostsファイル で定義されていなければならないことに注意してください。

    クラスタ設定ツールを実行しているシステムは、 クラスタメンバとして明確に追加される必要があります。 クラスタ設定ツールを実行しているからといって、 システムが自動的にクラスタ設定に追加されるわけではありません。

  3. SW ウォッチドッグを有効にするはチェックされたままにしておきます。 (ソフトウェアウォッチドッグタイマーはメンバを有効にしてそれ自身を再起動します。)

  4. OK.をクリックします。

  5. ファイル => 保存と選択して、 クラスタ設定への変更を保存します。

2.7.2. 稼働中のクラスタにメンバを追加する

現在動作中の既存クラスタにメンバを追加するには、次の手順に従います。

  1. /sbin/service clumanager statusコマンドを呼び出して、 クラスタサービスが新しいメンバ上で実行していないことを確認します。 /sbin/service clumanager stopコマンドを呼び出して クラスタサービスを停止します。

  2. クラスタサービスがすべてのアクティブなクラスタメンバ上で実行していることを確認します。 /sbin/service clumanager startを実行して、 既存のクラスタメンバでサービスを開始します。

  3. 稼働中のメンバのひとつで、クラスタ設定ツールを呼び出して、 新しいメンバを追加します。 メンバのタブが選択されていることを確認してから、 新規をクリックします。

  4. メンバ名が要求されます。新規メンバの名前を入力します。 各メンバはクラスタ設定ツールを実行しているシステムと 同じサブネットにあり、DNSまたは各クラスタメンバの/etc/hostsファイル で定義されている必要があることに注意してください。

  5. SW ウォッチドッグを有効にするはチェックされたままにしておきます。 (ソフトウェアウォッチドッグタイマーはメンバを有効にしてそれ自身を再起動します。)

  6. OK.をクリックします。

  7. ファイル => 保存と選択して、 クラスタ設定への変更を保存します。

  8. 更新された/etc/cluster.xmlファイル(新しく追加されたメンバーを含む) を新しいメンバにコピーします。

  9. service clumanager startコマンドを呼び出して、 新しいメンバーでクラスタサービスを開始します。

2.7.3. 稼働中のクラスタからメンバを削除する

現在動作中の既存クラスタからメンバを削除するには、次の手順に従います。

  1. 削除するメンバでクラスタサービスが実行していないことを確認します。 service clumanager stopコマンドを呼び出して、 クラスタサービスを停止します。

  2. 稼働中のメンバのひとつで、クラスタ設定ツールを呼び出して、 以下のように新しいメンバを削除します。

    1. メンバであるフェイルオーバードメインからメンバを削除します (項2.9を参照)。

    2. メンバのタブを選択します。

    3. 削除するメンバを選択して、削除をクリックします。

    4. Yesをクリックして削除の確認をします。

    図 2-14. メンバを削除する

  3. ファイル => 保存と選択して、 クラスタ設定への変更を保存します。