図9-2 は一般的な3層LVSクラスタトポロジです。この例では、アクティブLVSルータがインターネットからリアルサーバーのプールに要求をルーティングします。リアルサーバーはそれぞれ、ネットワーク上の共有データソースにアクセスします。
この構成は、利用頻度の高いFTPサーバー用として理想的な構成です。アクセス可能なデータは集中管理用のハイアベイラビリティサーバー上に保存されており、各リアルサーバーはNFSエクスポートディレクトリまたはSambaの共有機能を使ってアクセスします。また、このトポグラフィは、トランザクションのために集中管理されているアベイラビリティ(可用性)の高いデータベースにアクセスするWebサイトにも適しています。Red Hat クラスタ マネージャと一緒にアクティブ‐アクティブ構成を使うことにより、管理者は1つのハイアベイラビリティクラスタを構成して、この両方の役割を同時に果たすようにすることができます。
上記の例の第3層では、Red Hat クラスタ マネージャを使用する必要はありませんが、アベイラビリティ(可用性)の高いソリューションの使用に失敗すると、単一機器の障害がシステム全体の障害となります。