Red Hat クラスタ マネージャ は以下のRPMパッケージから構成されます。
clumanager — このパッケージはクラスタ動作(クラスタデーモンを含む) の役割を果たすソフトウェアから構成されます。
redhat-config-cluster — このパッケージは、 クラスタ設定ツールと クラスタステータスツールを含んでおり、 これらはクラスタの設定、及び、クラスタの現在のステータス、 そのメンバとサービスの現在のステータスを表示することができます。
クラスタ設定ツールには、 以下のいずれかの方法でアクセスします。
メインメニュー => システム設定 => サーバー設定 => クラスタの順で選択します。
シェルプロンプトで、redhat-config-clusterコマンドを入力します。
アプリケーションがはじめて起動すると、クラスタ設定ツール が表示されます。クラスタ設定を完了すると、デフォルトでコマンドが クラスタステータスツールを起動します。 クラスタステータスツールから クラスタ設定ツールにアクセスするには、 クラスタ => 設定と選択します。
次のようなタブセクションはクラスタ設定ツールの中にあります。
メンバ — このセクションでクラスタにメンバを追加し、 オプションで任意のメンバに電源コントローラ接続を設定します。
フェイルオーバーのドメイン — このセクションで1つまたはそれ以上の クラスタメンバのサブセットを確立し、システム障害時にどのメンバーがサービスを実行すべきかを 指定します。(注、フェイルオーバーのドメインの使用はオプションです。)
サービス — クラスタによって管理される1つまたは 複数のサービスをこのセクションで設定します。アプリケーションサービスを指定すると、 サービスとそのIPアドレス、デバイス特殊ファイル、マウントポイント、 NFSエキスポート間の関係は階層構造で表示されます。クラスタ設定ツールでの親プロセス子プロセスの関係は /etc/cluster.xmlファイル内のサービス情報の構成に影響します。
![]() | 警告 |
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/etc/cluster.xmlファイルの内容をマニュアルで変更しないでください。 クラスタ設定ツールを複数のメンバ上で同時に実行しないでください。 (複数のメンバ上で、同時にクラスタステータスツール の実行を許可することが可能です。) |
クラスタ設定ツールはクラスタのサービスとデーモン、 クラスタメンバ、/etc/cluster.xml設定ファイル内の クラスタサービスに関する情報を保存します。 クラスタ設定ファイルは、クラスタ設定ツールが はじめて起動したときに作成されます。
クラスタ設定ツールの実行中は、 いつでも設定を保存できます(ファイル => 保存)。 ファイル => 終了と選択すると、 設定に保存していない変更がある場合には変更を保存するよう要求されます。
![]() | 注記 |
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クラスタ設定ツールを使ってはじめてクラスタ構成を保存して そのアプリケーションを終了すると、次回からは(メインメニュー => システム設定 => サーバ設定 => クラスタの順で選択するか、 シェルプロンプトからredhat-config-clusterを実行) クラスタステータスツールがデフォルトで表示されます。 クラスタステータスツールはクラスタサービス、クラスタメンバ、 アプリケーションサービスの状態を表示し、サービスの作動に関連する統計を表示します。 さらにクラスタシステムを設定する必要がある場合は、 クラスタステータスツールメニューから クラスタ => 設定の順で進みます。 クラスタ設定ツールは、 クラスタメンバ、サービス、クラスタデーモンを設定するために使用します。 クラスタステータスツールは、 特定メンバ上でクラスタメンバとサービスを監視、起動、停止、するために使用します。 また、アプリケーションサービスを別のメンバへ移動するのにも使用します。 |
クラスタ設定ツールHA階層ツリー構造でクラスタ設定の コンポーネント間の関連を表示します。コンポーネント名の左にある三角アイコンは、 コンポーネントに子があることを示します。コンポーネント配下のツリー部分を展開したり、 閉じたりするには、三角アイコンをクリックします。
コンポーネントのプロパティを表示するには、そのコンポーネントを選択して プロパティをクリックします。 ショートカットは、コンポーネント名のダブルクリックでプロパティを表示できます。
クラスタデーモンのプロパティを表示、変更するには、 クラスタ => デーモンプロパティと進みます。